民主主義の危機!! その③

議論白熱?!

 9月29日の議会最終日、議員定数2削減案と議員報酬1割カット案がそれぞれ議員提案により提出され、議案の審議の結果、定数2削減案が可決されてしまいました。

 9月半ばに、この議案が出される事を市民のみなさんに知らせ、市民みなさんにも一緒に考えてもらいたいとの思いから、チラシを作成し全戸に配布しました。 それが効をそうしたのか、29日の傍聴者は、40名弱と、市民の多くの方に注目していただけたのかなと感じました。

 しかし、先の順番だった、1割カット案には、まったく質問が出ない状況で、反対討論もないまま、いきなり採決で、否決。
 
 そして、定数削減案は、2時間にも及ぶ質疑応答の末、結局は、「近隣市もやっているから、そして少数精鋭を期待して」という主体性のない、また根拠のない理由によって、議員定数22名が20名と改正されてしまいました。
正和会・公明党・民主クラブから1名が賛成し、15VS6で、条例改正は可決となりました。
 最大会派の(議長を除く)10名議員のひとりひとりの意見が生かされないまま、会派が同じだから同じ意見でと数の原理を使っての可決に、地方自治においての民主主義のまさに危機だと感じました。

 議場での議員同士の議論の展開・やり取りが、実はあまりないというのが議会に入って一番違和感を感じたことなのですが、期せずして、質疑応答という形でそれぞれの議員の議論の応酬が実現しました。
 しかしあの内容を聞いていても、矛盾点はたくさんあることがわからないはずはありません。
 それでも、意見を翻すことなく賛成に立たなければならないとは、苦しさを感じていた方もいるのではないかと心配になるくらいでした。

 私が反対した理由は
・今、これから議会を改革していこうとする時に、話し合う人数が多すぎて困っている状況は現在ないにも関わらず、数から減らしてしまうのは、多様な市民意見を反映させての改革にできるのかが疑問であること。
 (今よりも、よくなるという要素が見えてこないこと)
・現在、行政の市民参画は進んできているものの、議会への市民参加はまだ進んでいないこと、そして、現在の市民参加・参画も、例えば自治基本条例など参加のしくみが、市のルールとして位置づいているわけではない=市民参加のしくみが保障されていない状況であること
 
 などから、議員の数を減らすことのメリットが、経費削減くらいしか見えてこないと考え、反対をしました。

 期せずして、議員同士が議場で、議論し合う場面となり、その点についてはよかったと思います。
 福生市が、よりよくなるのにはどうしたらいいのかということが、議会全員の目的であるということは、一致していたなと思います。
こん後、また市民がどのように、
行政へ議会へと参加の道を広げていくか、そのために議会ももっとわかりやすく、改善していかなければと決意をあらたにしました。