民主主義の危機!!

議員22名は多いか少ないか

 今、福生の議会では、「議会改革検討協議会」が立ち上げられ、議会をよりよくしていくには、さまざまな視点で改革について検討されています。

 開かれた議会にしていくには、どうしたらいいのか。PCを各議席に入れて、ペーパーレスを進めたら?等々、議論が進んでいます。
 その中で、議員の定数についてもふれられ、ある議員からは、現行の22名から2名減らしたらという案が出されています。
 他のテーマに関しては、全ての項目の検討が終わった段階でまとめ、議長に答申を出すとの予定になっていますが、このことに関しては、来年の春に統一地方選挙をひかえている今、条例を改正しなければ、数を変えることはできないというわけで、この9月の議会に定数削減案を提案するという動きがあります。
 
 本当に、よそも減らしているからと、議員の人数を減らしてしまってよいのでしょうか?
 子どもから高齢者・外国人の方・・・、多種多様な人々が住む福生市の一人一人の生活の今そして未来を大きく左右する議案を、議会は審議します。市民の実感を集めてきて、意見として反映させていきます。また、さまざまな角度から市政をチェックしていきます。
 また、市民参加・市民参画が進む中で、大事なことは市民が決める時代になってきたからこそ、選挙という形で市民から信任を受けた議員が、議論し、審議し、決定していくということも、合わせて重要な、必要なことではないでしょうか。そのことが二つ重なってこそ、市民全員によい施策が展開されていくようになるのではないでしょうか?

 また、議会自体への市民参加・市民参画も進めるべきと考えます。もっと議会が市民にとって身近な存在になっておくことは必要だと思います。議会と市民との公開討論会や、報告会。また、議会発の市民調査等おこなう事が必要ではないでしょうか?
 
 議会自体も改革すべきことはたくさんあります。
 また、福生市が抱えている課題も多々あります。
 今、流れだからといって急いで減らしてしまうのは、どうなんでしょうか?
もっとさらに議論を深めていく必要があるのではないでしょうか?

 経費を削減するという点では、22名の議員の報酬を1割カットするという方法のほうが、金額的な効果は高く、また、議員の数は減らないわけですので、今よりも市民サービスの低下がおこる可能性はないと言うわけで、報酬1割カットの条例改正案を、6人の超党派の議員で提出しました。

 今、民主主義の危機という書き方をしたのは、多種多様な人々の中から出てくるさまざまな提案から政策をつくって行くには、少数意見ももちろん必要です。より多くの視点をなるべくダイレクトに入れて、議論を深めていくためには、議員を減らすというのは、今の時点で有効ではないと、むしろ、民主主義を守るためには、多くの意見を反映させるために減らすべきではないというところから、この「定数削減は民主主義の危機!!ではないのか」と投げかけているのです。

ぜひ、メールやFAXなどで、ご意見をお寄せください。
 この条例改正案は、9月29日の議会最終日に、結論が出ますので、そちらも注目!ぜひ、傍聴に足を運んでください。