民主主義の危機!! その②

報酬への考え方

 報酬1割カットを提案している立場から、もう少し報酬についてお話したいと思います。

 私は、議員の仕事はやればやるだけ、情報収集も必要だし、勉強もしなくてはならない、人ともたくさん会って話し合うことを大事にしなくてはならない仕事なので、時間はいくら有っても足りないくらいだと思っています。
 そういう仕事であるからには、どんな世代のどんな方が議員になっても、その報酬で生活していける、(子どもがいれば養っていけるとか・・・)そういう報酬が必要だと思っています。

 いまの制度の中では、何か時間的に拘束される仕事を持ちながら、議会活動に参加することは、ほぼ不可能です。外国では、議員は無報酬、議会は夜に仕事が終わってからという国もあるようですが、現在の日本では一足飛びにそこへ行くことは難しいでしょう。

 
 ならば、ある程度の報酬が保障されなければ、条件の整った一定の方々しか議員となって生活していくことができないので、選択が狭まれてしまいます。

 なのに、どうして1割カットを提案したのか。

 前回も書きましたが、今、まさに議会のあり方、役割、さまざま、市民参加も含めて見直していこうという時に、隣の自治体が減らしたからといって、人数から減らすというのがあまりにも乱暴だと思うのです。

 世の中、景気の回復はまだまだ、賃金カットの企業もたくさんある中で、市民はみんな工夫してなんとか暮らしているのではないでしょうか。
 議員も身を切って、そうした市民の実感に寄り添いつつ、本来の多くの多様な意見から議論していくことをはしょらずに、きちんと地方分権の中の市議会議員の役割を見極めていかなければいけないと考えます。

 議論の末に、納得して減らす方向になるのならまだしも、今の時点でまだまだ議論が足りているとはいえません。選挙があるからといって、急ぐのは、どうかと思います。

 市民のみなさんにも、議論に加わって一緒に考えてほしいことから、今回の提案につながっています。

 みなさんのみじかな議員に話してみてください。

 議会最終日(9/29)に、定数削減かどうか、また1割カット案はどうなのか、採決されます。議員が一人一票賛成か反対か投じることになります。ぜひ、議員の一人一人の判断で、きちんと賛否が選択できるように、市民のみなさんの意見を議員に届けておいてください。

 民主主義を考える大事な議案なのに、党派が一緒だからといって、同じ意見にそろえなくてはならないなんて、変です。

 福生ネットと阿南も、まだまだ、ご意見募集中です。
 ぜひ、お寄せください。