卒業

義務教育に一区切り

 

 青空に大きな桃の木が、のびやかに。
 まさに桃色の花をたくさん咲かせています。

 

 明日、我が家の末っ子が、中学校の卒業式を迎えます。

 一番上の子が、小学校に入学する春休みに福生に引っ越してきて、その子が、この春23歳。
16年間の長きに渡り、福生の義務教育に我が家の子ども達3人はお世話になり、明日、義務教育期間が終了します。なんだか、私自身も卒業の気分です。

義務教育は、社会に出て行く第一歩
・・・特に地域の学校で学ぶということは、社会の縮図を体験することに近いものがあると思っています。
隣の人を選ぶことができないのは普通のこと。だからこそ、どんな人とでも仲良くしよう、バランスをとりながら付き合っていこうとする気持ちや、術は、この社会を生きていく上で、必要なことです。そこのところが学べる場は、意外と少ないように思います。
 地域の学校こそ、そうした体験の場になっているとも言えます。もっと学校を開放して、地域のおとなたちも、学校という場に集って、子ども達にその姿を見せることや、関わり合いを持つことで、社会の築き方を一緒に体験できるといいなと思います。
 
 おとなも子どももいる、元気な人も、おとなしい人も、楽しい人も、寡黙な人も、障がいがある人も、外国籍の人も、いるのがあたりまえ、隣人になった時には、仲良くしたい。そして、協力して、まちをみんなで作っていく。それが社会です。

 今年、満60歳だった中学校。全国にたくさんあるはずです。

 それは、60年前の第2次世界大戦後に、もう2度と、戦争をしないと誓った当時のおとなたちが、これからの子ども達に「戦争をしない世の中をつくってほしい」
と願ってできたのが、現在の中学校だからです。

 60年間、戦争で亡くなる国民を、1人も出さなかった日本に生まれたことを、誇りに思うと同時に、社会のしくみを変えてでも、作り出さなければならなかった平和を、これからも続けるために、ひとりひとりができることから努力していく。平和を広めていく。
 それは、日本の義務教育を受けた人なら、できるはず!

 そういう教育になっているのか、還暦を迎えた年度に、奇しくも教育基本法が改悪されてしまいましたが、還暦は、生まれた時に戻るということ。振り出しにもどって、目的に沿った教育現場になっているか、国民みんなで、チェックしないとと、気持ちを引き締めています。