合併しない宣言の町は、子育ち応援のまち!

2007年7月8日 18時50分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

福島県東白川郡矢祭町に行ってきました!

  

 市民団体「福生市の地域通貨を推進する会」と「協働を進める会」の合同主催で、福島県岳温泉観光協会と福島県矢祭町の2か所への見学会にお誘いいただき、参加させていただきました。

 平成の大合併があちこちで行われ、日本の地図が大きく変わった感がありますが、矢祭町は、平成の大合併は、住民の生活や暮らしからかけ離れたまちづくりになってしまうとして、平成13年10月「市町村合併をしない矢祭町宣言」
いわゆる「合併しない宣言!」を議会が決議したことで注目された町です。

 面積118.22K㎡に、人口約7000人が住んでいるこの町は、この宣言以来、視察ラッシュに見舞われているそうで、この日も、私たちのほかに3グループ、茨城県下妻市議会会派視察などと、ご一緒に、矢祭の町長古張允(こばりまこと)氏と、きれいで元気な教育長高信由美子(たかのぶゆみこ)氏のお話を中心に、この宣言がもたらした、住民あげてのまちづくりの様子を伺いました。

標準的な行政サービスを行うために必要な財源を確保するために、さまざまな節約もしています。
10年間の退職者不補充・・・ 市の職員が定年退職して減っても、新規採用をしない
議員等の定数削減・・・議員18名→10名・農業委員20名→16名
町長ほか三役の報酬見直し・・・町長と助役と教育長は、どう見ても総務課長よりも仕事は大変ではないとして、総務課長の年収に合わせて減額
施設管理の一元化・・・人件費・物件費・消耗品等の削減
補助金・負担金・委託料の見直し・・・商工会や観光協会、酪農・農業などへの補助金の金額を見直し
などなど

また、企業誘致をしてそこからの税収のアップを図るとともに、若者の就業対策にも活用しています。
町内には高校・大学がないため、町から出て高校・大学を卒業した子どもたちが、また、故郷へ帰ってきて暮らせるように、企業の工場だけでなく、研究所も誘致して、Uターンできるようにしているそうです。

「矢祭町自治基本条例」の第2条にさっそく、『元気な子どもの声が聞こえるまちづくりに努める』と表現されているとおり、子どもが育つ環境整備への取組もたくさんとられていて
H18年度より、保育料が前年度の半額に(世帯所得税額が10万円の家庭で、3歳児が月額9050円)
小学校給食費も減額(一食あたり249円を150円に)
妊産婦検診費用の助成(検診料の上限額を3000円とし、13回まで)
中学3年生の修学旅行は、自己負担は今までどおりで、オーストラリアへ
市内に高校がないので、通学の交通費3000円補助
など、子どもへの取り組みも大胆に行われています。
そして住民もボランティアで杉の大木を切り出してベンチをつくり、お年寄りに座ってもらって子どもたちを見守る体制づくりをしたり。

自主消防団を結成し、男性職員も女性職員も一緒に
なって訓練し、昼間の火事には出動する。職員の自宅はすべて役場の出張所だと届け出書類の受け渡しなど行う。係長職を職員の発案で返上し、組織を作りかえる・・・職員の努力が住民によく見える形で繰り広げられています。
議会が決意し、職員の意識が変わり、住民もそれをみて、感じて、協力体制ができてきたとのこと。
この3者の協力体制こそ、ひとつの協働のモデルではないでしょうか。