反ー貧困 全国2009キャンペーン

7月31日 行ってきました!!

 ちょっと、ご報告が遅れましたが、過日、御茶の水の「総評会館」にて、貧困をテーマに大集会が行われました。日本各地で「貧困問題」に取り組むさまざまな団体が、反貧困ネットワークとしてつながり、活動しています。その集会が行われるというので、行ってきました。
 この衆議院選挙目前というこの時期に、各党の方の参加を得て、広い会場がいっぱいになった(会場の外まで人があふれていました)この集会では、貧困のテーマごとにその当事者や支援者が直接マイクを握り、たったの2時間では到底おさまりきらないところを、次々と実に効率よくわかりやすく発信していました。合間・合間に各党から貧困問題への認識、今後の取り組みなど、宣言させた意味は非常に大きいのではないかと感じました。

発表のあったテーマをご紹介すると
①若年・奨学金
②生活保護・母子家庭・DV(ドメスティックバイオレンス)
③障害
④年金・後期高齢者医療
⑤医療
⑥労働・職業訓練・居住・ホームレス
⑦外国人
⑧官製ワーキングプア
⑨中小企業・地方

また、当日は、政策提言も行われ、マニュフェストという言い方で、資料にまとめたれたものが紹介されました。ここには、さらに、介護保険の問題や、多重債務の問題など。女性というくくりでの提言、今にわかに(やっと)問題としてスポットがあたってきた子どもの貧困・教育との関連など、生活全般にかかわるすべてを網羅する如く、扱われている政策提言ではないかと感じました。
 すべての子どもたちが未来を選択できる、可能性を開いていくことができるためには、今の日本の教育制度・環境は、あまりにも家庭からの持ち出し分が多すぎます。そこを変えなければ、未来ある子どもたちの夢を壊すことになりかねません。教育費の公費負担の増額・奨学金制度の充実と条件緩和が早急に必要だと思います。
 ここは、「夢叶うまち、福生」が、他をリードしてなんとか進めたいポイントでもあります。 
 そして、集会の終わりには、「年越し派遣村」や「NPOもやい」の活動で活躍がTV等で紹介されている湯浅誠さんから、「集会宣言:選挙目前!私たちが望むこと」と題した文章が読み上げられました。今度の選挙で問われているのは、「どの政党の誰がふさわしいのか」だけでなく、どのような政府、どのような「国の形」を求めるのかが問われているのだと。 貧困に陥り、選挙権すらない人たちの声を、せめて世に送り出す機会のひとつになったのではないでしょうか。

 そして、ほんとうに、問われているのは、政治家の側だけでなく、選挙権を持つ私たちが、この日本の社会の在りようを選択していく責任を果たすことなのではないかと思いました。