「測定キャラバン おひさま」 発足!!

福島の子どもたちの健康調査の、甲状腺についての調査結果が9月11日発表されました。

4月26日の中間発表では、18歳未満、平均すると10歳の子どもたちの甲状腺の約35%に、のう胞・結節が見られました。これを受けて、北海道 深川病院の松崎医師は、意見書を発表。通常の子ども年代での発症率や、チェルノブイリ事故後のゴメリ地域よりも高い数字であるとして警鐘を鳴らしています。

そして、今回の9月11日には、女子小学生54.1% 女子中学生55.3%と発表されました。

こうした状況もあり、関東では、どのくらい影響があるのか、東京に住んでいても、わが子の健康は大丈夫なのかと、心配の声が上がっています。

チェルノブイリでは、事故から、4~5年先に病気が増えだしたと言われていいますが、変化は、翌年でも表れ始めており、また、東電福島第一原発事故当時の状況が徐々に明らかにされつつある今、チェルノブイリを超える甚大な事故と言わざるを得ない事態なのではないかと考えてしまいます。

また、食品の流通は、現段階で、100ベクレル以下のものは出回っています。

100ベクレルという数字は、安全の数字ではなく、どこで線を引くか、ここまでは我慢してくださいという数字にすぎません。放射線の影響は、「しきい値がない」のが、世界常識です。10ベクレルという低い数値でも、毎日摂りつづければ、一度にたくさん摂ってしまってあとは摂らないように気を付けていくよりも、高い割合で体内に残っていくことがわかっています。

10ベクレル毎日 > 1000ベクレル一回のみ (ICRP勧告より)

なるべく摂らない努力をすることが重要です。

今、単に長寿というだけでなく、「健康寿命」が大切で、いつまでも健康に暮らすことがその人にとっても家族にとっても幸せである・・・ある意味当たり前のことが注目されています。これは、背景には、増大する医療費の公費負担の問題もあるわけですが、ひとりひとりが健康を求める意識作りに、行政をあげて取り組んでいるという状況です。

健康を求める・・・健康診断を受け、自分の体の状態を、自分で知り、医師や保健師、栄養士など、専門家の意見も取り入れながら、自分で健康に向けていく。生活習慣や食生活を改善していく。・・・そんな良き市民の姿が社会的にも求められているのです。

測定や検査を受けたいと思う方たちは、子どもたちや自分の状態を知って、対処をしようとする市民です。

原子力事故が起こった。そして、広範囲に放射性物質がばらまかれた。これは、変えられない事実です。この環境下で、少しでも健康リスクを減らす生き方をするために、測定は不可欠です。

環境や、食品の測定をすることに加えて、体の中にどのくらい放射性物質をため込んでいるかどうかを継続的に見ていく必要性を感じます。

食品は流通します。

空間線量が低くなってきたからといって、安心できる理由にはなりません。

健康診断の項目に、内部被ばく検査が入ることを望みます。甚大な原子力事故が起こったから、あたりまえのことだと思うからです。健康診断で、受けた人の55%に異常が見つかる項目なんてあるでしょうか?「状態を知る」」のが、健康診断です。値が出なかったとしても行うべきです。危険な物質がばらまかれたんだから。そして、福島では、こんなに高い数字になっている。ということです。

そんな話を、市民の方とするここ数日でしたが、昨日ちょうど、「測定会キャラバン ひおひさま」と名付けれらた、内部被ばくの測定機(ホールボディモニター)をトラックに載せて、全国を回って行こうという会のキックオフミーティング、そして、発足の会が行われ、行ってきました。中野で行われたこの会には、京都など、遠路はるばる来た方や、福島から避難してきている方も、いらしていました。

まずは、市民で動き出そうということです。

具体的に測定会などが動き出したら、またお知らせします!