でも、生活クラブは、COOP商品を扱っていない生協なんですよ。
COOP商品どころか、外国産のものも、ほとんど扱っていません。それは、国内の製造業を守る観点で、商品(消費材と呼びます)開発に取り組んでいるからです。
この、国内の製造業を守ることは、イコール、生産工程を確認しやすくすることにもつながります。加工品の原材料も、国産にこだわることで、生産地の畑を確認し、作り方まで、生産者と利用する側が確認し納得し合える関係を作っています。
利用者(組合員)が、普段の申し込みで買う調味料や野菜などを組み合わせて、加工品ができているのが、生活クラブの大きな特徴でもあります。これって、家で手作りしたのと同じものが、手に入るということで、そのことを分かっていれば、いちいち、この消費材の原料は?と確認しなくても安心なわけです。(もちろん表示もしっかりしていますから、確認も容易にできます)
生活クラブの消費材を作っている生産者は、生産者の会「親生会」を組織していて、横の連携を作っていてくれます。だからこそ、このお肉とこの調味料とこの小麦粉で餃子を作ろうということができるのです。ひとつひとつ、利用者が自主監査をしますので、生産者も手抜きはできません。
この自主監査も私たち利用者が作ってきた仕組みですが、自分たちが食べるものだし、我が子にも食べさせて大丈夫かしらという視点で、厳しくチェックしますので、世の中で一番厳しいチェック体制とも言えるのではないでしょうか。
外国産のものは、ごく一部。生産地の人々が自立できるように、適正な値段で取り組む、無農薬バナナや、環境汚染を起こさない養殖エビ。香辛料やコーヒーなど、そのくらいでしょうか。
トレーサビリティー・・・追跡可能
(どこでどのように作ったかわかる)
サスティナビリティ・・・持続可能
(環境負荷まで考えた、再生産可能な生産のあり方の追及)
そうしたことを、大事にして、生産地とともにあり続けようとする姿勢。生活クラブ以外でも、大事なことではないでしょうか。
たとえば、給食においては、この視点を中心に据えて取り組むと、自治体が決めれば、食の安全は大きく進むのではないかと思います。
今回の、中国産の加工品農薬混入問題は、報道によるとだんだん事件性が高まってきているような気がしますが、それとは別に、普段からの、消費のあり方、検査体制のしくみそのものの見直しなど、考えなければならないことが多く出てきているようです。
福田首相も言及した、消費者省・・・必要かもしれませんね。消費者の立場でものを考え、企業にチェックを入れる。今、しくみとして機能していない以上、早急に整備する必要があります。
月曜日の朝の雪景色
標識も雪で見えなくなっていました!