六ヶ所の核燃料再処理工場・・・
では、ありません。
エコセメント工場です。
秋晴れのさわやかな日(11月12日)、日の出町にある「東京たま資源循環組合」に見学に行ってきました。
東京都のごみ処理の中で、埋め立てるごみ・・・燃えないゴミとして集めてきたもの、そして、燃やすごみを集めて焼却し、最後に残った焼却灰・・・これを、23区では、灰溶融し、スラグという砂に似た物質にし、アスファルトや土質改良材などの原料にしてリサイクルする方法をとっています。
私たち、多摩の人たちが出したものについては、この、日の出のエコセメント工場で、セメントの材料にするやり方が、昨年から始まっています。
上の写真の手前側は、埋立地。
ブルトーザーやトラックが行きかっているのがわかるでしょうか?まだ、燃やせないゴミとして回収されたものが、毎日埋め立てられています。(毎日といっても、飛散防止のため、風が強い日、風速5.5mになると作業はお休みになるそうです。)
そして、この工場の中では、焼却灰から、工程の中で重金属などを分解し回収、1350℃という高温で焼成するので、ダイオキシン類も分解されます。そうしてできたクリンカと呼ばれるものに、石こうなどを混ぜて、エコセメントとなります。
一日、300tの焼却灰を処理し、430tのエコセメントが出来上がります。(60Kの袋に換算すると7000袋ってことですか。)
エコセメント工場は千葉県の市原市にもありますが、行政が作って運営しているところは、初めてで、海外からも視察に訪れているそうです。
できた製品については、普通のセメントと比べ塩素イオン濃度が高いようですが、一般的な公園のベンチや、車止め、インターロッキングなど、さまざまなものに使われているそうです。
JIS認定がされていますが、たま循環組合のエコセメント製のものには、特別なマークも付けられているそうです。(左下写真のちょっとかわいいマーク)
あれ?千葉でできたものには、マークがないのかしら?!
ブランドチックにつけるマークというより、トレーサビリティの発想でマークはつけたほうがいいんじゃないかな〜。素性がわかる・・・どこで、どんな風につくられたかわかるようにしておかないと、実験でいくら安全性が確認できても、長い年月を経た時に、やっぱりこんな問題が出てきましたとなっても、原因がわかれば対策も打てるわけだし。
できたものはおんなじだって言い張っても、原料が違うんだからやっぱり!
・・・ということを、今度、また確認して、ご報告することにします。
エコセメントを原材料に使った製品
右のほうに、たま循環組合のマーク
ECOって書いてあるやつ 秋です!
わかりますか? 埋め立ての終わった谷戸沢の
会館の前のもみじ