日本の憲法9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
きっぱりしていて、いい条文だと思いませんか?
戦争は、国を守るという理由ではじめられると言われます。命を守らずに国を守ることができるでしょうか?
先日、「日本の青空」という映画を観ました。
9条は、アメリカの押し付けでできたものなんかではなく、当時の日本人の多くのグループが、憲法草案を発表する中で、国民が持っていた、もう戦争はいやだという思い、民主主義の国家を作ろうとする思いが結集して、表現されたものだという史実をもとに作られた映画です。
話の中で、主人公の鈴木安蔵の妻の言葉「母親だったら、誰も自分の子を戦争に行かせようとは思わない。女が議員になったら戦争のない世界を作るわ」(ちょっとセリフが違ったかもしれませんが・・・)こんな意味合いのセリフは、いつも私たちが話している言葉そのままでした。母親だったら、簡単に想像できること・・・国を守ること=命を守ること であれば、誰も戦争の発想は出てこないはずです。父親たちはどうですか?想像できませんか?子どもがいるいないに関わらず、そして国が違っても、変わらない不変の祈りってあると思いませんか?生まれた命が健やかに育ってほしいと思うこと。だから、虐待やいじめの報道に、人々は大騒ぎして取り上げ、悲しい気持ちになるのではないですか?
この映画、現代と、当時を行ったり来たりする構成になっていて、9条守ろう!だけではなく、派遣社員が職場でだんだん認められていったり、現代の若者がアルバイト生活から、もう一度資格試験に挑戦する決意をしたり、労働問題も絡めてあって、そういう意味でも面白かったです。
まだ、各地の市民会館などを使って、自主上映されていますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
戦争できるのが美しい国日本という阿倍さん。コスタリカのように、軍隊を持たないけど、緑を増やして地球温暖化防止に貢献する美しい国づくりを見習ってみてはどうですか?
福生9条の会総会では、「検証・憲法第9条の誕生」を書かれた岩田行雄先生の講演を聞きました。
現在、日本が置かれた状況・・・いつ戦争が起こってもおかしくない状況。だからこそ、コスタリカのように、話し合いで、戦争を回避していく技を身につけることが必要です。
世界に27ある非武装の国
敗戦・降伏するまでに起こったこと
現在の憲法が作られていく過程など
2時間に亘る講演の後に、マジック(9条マジック)まで披露していただくというおまけつきの、中身の濃い、そして楽しいものでした。
国民投票法案が可決され、いよいよ憲法改正を国民に問うというところまで来ました。
戦争が終わって60年。還暦をむかえ、振り出しに戻る時期です。もう一度、私たちは、この9条を選びませんか?
世界に先駆けた、不戦の誓いを、もう一度、選びとって、真に美しい日本を創っていきましょう!