常設展示コーナーでは、さまざまな楽器のそれぞれの原型となった楽器や、同じ楽器のたくさんの種類が展示されていて、例えばクラリネットは、シングルリードの木管楽器で、ドイツ人のJ.C.Dennerが考案した楽器で、15世紀頃トランペットの高音を「クラリーノ」とよんだが、クラリネットは「小さなクラリーノ」という意味である。とかクラリーノはラテン語のClarus(明るい、声の高い)に由来しているとか、説明が書かれて、とても興味深く見せていただきました。
また、期間限定のアジアの楽器コーナーがまたすばらしく!
アジア諸国の楽器が国ごとに並べられていて、文化とともに紹介され、一部は音声ガイドで音色も聞けるようになっていました。
インドあたりを中心に、東へ進めば中国から、モンゴルそして韓国、日本と楽器の形や楽器に施された模様が少しずつ変化行くのが分かるような感じでした。
また、西へ進んでも、イランやイラクを通ってヨーロッパへ広がったのか、流れは逆だったのか、ちょうど間をとったような、ギターに似た楽器があったり、ティンパニーのような太鼓があったり・・・
世界中を人々が移動し、そこに音楽が流れ、文化が生まれ、また次の町へと伝えられていったのだろうと想像できるような、楽器たちの形、また音色でした。
伝えられ、流れてくるものに、その土地ならではの気候風土が混ざり合い新たな文化が生まれる、そしてまた流れていく。
世界はひとつ。みんなつながっている。
戦いなんかしているのは、馬鹿らしい。太鼓でもたたいて歌をうたったら、みんなもしかしたら、分かり合えるんじゃないかな。
もっと、となりの人の声に耳を傾けたら、世界は平和になるんじゃないかな
そんなことを、考えさせられた博物館でした。必見、お勧めします!