コンビニの前に、たむろする。

中高生の居場所って?

 5月30日に行なった「中高生の居場所づくり」講演会のご報告を1ヶ月以上もできなくて、すみませんでした。
 世田谷プレーパーク、天野さんのお話から見えてきたことは、いわゆる「問題児」は大人社会が作り出しているのではないかということです。
 幼い頃、近所にあった農林高校の校庭の端ほうに、シロツメ草が群生しているところがあって、私もよく友達と入り込んで首飾りを作ったり、おままごとの材料にしたりして遊びました。つつじの花を見つけると摘んで蜜をすったり。
 今の社会で、摘んでも怒られない花が咲いているところが、どのくらいあるでしょうか?
 天野さんは、子どもは花を摘んで遊ぶものだとおっしゃいます。しかし、今、きれいに咲いた花をどんどん摘んでしまう子を見たら、情緒に問題がある子といわれてしまうこともあるのではないでしょうか?
 虫をつぶしたり、鳥を何かで狙って落としたり、大昔から子どもたちが勝手に遊んできた遊び方を、急速に否定するような世の中になってしまっていないでしょうか。
 子どもが花を摘んで遊べるまちづくり・・・そんな視点を持っていたら、もっと違う町並みになったかもしれません。
 子どもは本質的には昔と今と変わっていないわけですから、「その子のやりたいようにやってみれる場」が必要どと感じます。また、その子を開放し、しかし見守って時には、一緒に遊べる大人の存在が必要です。プレーパークにも多くの中高生がやってくるそうです。中高生になるとその場というより、そこにいる「人」つまり、プレーリーダーの大人を目指してやってくるそうです。
 例えば、凧のように、どこまでも開放し、でも糸は離さないでつかんでいるというのが、大切なのだそうです。
 コンビニの前に何時間座っていても、そこは「居場所」としての機能は果たさないのです。