10月27日【金】に、青少育の視察研修に参加させていただき、川崎市の「子ども夢パーク」という、青少年の居場所を見学しました。その近くにある生田緑地にも立ち寄り、その一角にある「岡本太郎美術館」に行ってきました。
↑生田緑地も紅葉が・・・
岡本太郎というと、色彩鮮やかなダイナミックな作風を思い浮かべます。絵画や彫刻などとともに、著書も紹介されていました。
説明書きに、「『あなたは絵描きなのに、なぜ文章も書くのか』とたずねられたが、自分は描きたいという衝動に駆られた時に絵を描くのだ、絵描きではない、職業をしいて言えば 『人間』ということになる」というような、太郎の言葉が紹介されていました。
そこに山があるから上る登山家や、道があるから走るマラソンランナーとも共通するような、自分自身を確かめていく作業、内面からの湧き上がる情熱が、絵画や文章などの表現となって現れているんだな〜なんて、勝手に理解したような気になって観てきました。
一見即興で描いたかのような作品ですが、デッサンなども一緒に展示され、きちんと練ってつくられたものだとわかります。また、彫刻「樹人」など、自然を題材にした物も多く、自然界への畏怖の念を持っていた人なのかなと感じました。
太郎のご両親の紹介コーナーもあって、お父様が、売れっ子の漫画家、お母様も小説家と芸術一家だったそうですが、幼い頃は、お母さんの仕事中に、背中に飛びついたりすると、柱にくくられて、泣いてもかまってくれないなんてこともしばしばだったそうです。・・・う〜ん、それって虐待?親の背中は見て育ったんでしょうが・・・でも、「あまりにも一体化しているような母子だった」とご本人がコメントされているようなので、きっとお互いを認め合ったステキな親子だったのでしょう。自分らしく生きて表現することができる環境はおとなにとっても、子どもにとっても、大事だと思います。そんな家庭だったのかもしれません。
この日のお昼は、この美術館内にあるカフェのハヤシライスでしたが、これがまた絶品!ここにくることがあったら、ぜひお試しください。おいしかったです!!
この、生田緑地の中にはいくつもの施設が、森の中に点在していて、一日かけても回りきれないくらいです。30分ぐらい時間があったので、「日本民家園」に入ってみましたが、時間が足りずじっくり見れなかったのは、ちょっと残念でした。19世紀はじめに建てられたわらぶき屋根の民家など、あちこちから移築してあります。
その民家園内にあったジュースの自動販売機は、ボディが茶色でした。森の中にぴったり。うれしい配慮ですよね。
肝心の「子ども夢パーク」については、次回ご報告します。
↓『樹人』だったカナ・・・? ↓森に溶け込む茶色の自販機