毎年、5月2日と3日は、青梅のお祭りです。
私の生まれ育った町が、この二日間は、お祭り一色になります。
近隣のまちからも、見物客が押し寄せるので、電車も満員になります。
この祭りは、各町内会ごとに山車を繰り出して、威勢のよいお囃子と、華やかなじゃらんぼ引き、拍子木(伊達男)など、昔ながらの様相を呈しながらも、お囃子の女の子の参加など、時代に合わせて進化もしているようです。
私の小さな頃は、山車に女の子が上がってはいけないなどのしきたりがうるさかったような気がします。女の子は、じゃらんぼ引きに選ばれるのが最高の栄誉で、一生に1回だけ。男の子は、お囃子連に入って、一生関わりつづけて、地域社会の担い手と成長していく。そんな性別役割分業がまだまだかっちりしていました。
時代の流れか、少子化で止むおえずなのか、私が高校生の頃には、女の子もちらほらお囃子連に入れてもらえるようになっていきましたが、見せ場である山車の競り合い(2台以上の山車が向き合って、お囃子を戦わせます)には、女の子は参加させてもらえなかったように記憶しています。
でも、今年の祭りでは、むしろ、女の子の方が、威勢のいい場面にたくさん出会いました。女の子達のノリノリに引っ張られるように、男の子達も、周りのおじさんたちも楽しそうに、ニコニコ盛り上がっていました。
男の子はこの仕事、女の子はこっちと乱暴に分けてしまうと、かえってそれぞれの力が発揮できなくなる可能性があります。
そこに住む人が、それぞれ、できることやりたいと思うことができて、それがまちの力となって、まちづくりが進んでいく社会にしていくには、男の子も女の子もできることを協力することが基本です。
お祭りは、楽しくあっという間に、今年も過ぎ去りました。また一年頑張りましょう!来年のお祭りも楽しめるために!
上町の山車が、勝沼の山車を追い越していくところ
山車の巡行は、細かく決まっていて、それぞれ見せ場が
タイムスケジュールで管理されています。
通の方はよくご存知で、
何時になったら、青梅駅前にどことどこの山車が来て
競り合いが見られるとか、狙って人も移動します。