食品価格のうち、原油が占める割合として、イチゴが3割・納豆が4割・するめいかが4割など出されていました。たとえば、イチゴ1パック500円だとしたら、150円は原油代ってことですか・・・
なぜイチゴが?
それは、イチゴは本来、春が旬。しかし、今やクリスマスのころには主役のような顔で店頭に並んでいます。品種改良も進んだと思いますが、ほとんどがハウス栽培で、ハウスの中で重油を焚いて温度調節(春を作りだし)をし、そして、流通に便利と、石油製品であるビニールパックで運ばれるからです。
では、納豆は?
製造工程で豆を蒸すのにエネルギーが必要です。そして、やはり、パックは石油由来のものが多いようです。納豆は原料の大豆が輸入に頼っていることは、有名ですが、その輸送コストも入っている数字でしょうか?
するめいかは、船を出す燃料が占める割合が高いそうです。
そして、原油が高騰している理由として、アメリカの投資家が投資しているためというのと、産油国である中東の政情不安から、原油の生産や輸出が安定していないためとしていました。
いつか、無くなる石油に振り回される私たち・・・
平和な社会を実現し、旬をいただく暮らしとならないものだろうか。
そのためにも、ブランド志向でなく、自給率を上げるために国産にこだわり、
環境に配慮したエネルギー政策を進める!大事なことだと思いませんか?
まさか、この原油高が、エネルギー確保のためにとか言って、六ヶ所村核燃料再処理工場の本格稼動の理由にされないでしょうね・・・心配しすぎ?
昨日の別のTVには、最近、環境の活動でがんばっている坂本龍一さんが出ていて、森林の植栽に寄付をしている話をしていました。(六ヶ所村の話もついでにTVでしてよ!と思いましたが、とりあえず、そこは置いといて)
拠点をニューヨークに置く坂本さんは、一回仕事で日本に来ると、ものすごくジェット燃料を使い、CO2を増やしてしまう。しゃべっていることと反対のことをやってしまうので、その分、森を増やす活動をして、CO2を減らし、プラスマイナス“0”に近づけるように活動しているのだそうです。
まず、自分がどのくらいCO2を出しているのかを知ることが大事だと。
食品の中の、原油の割合まで考えると、どこで買い物するか、何をどう消費するかで、CO2の排出量は変わってくるはずです。
そうしたことを、数字に表していく、総合学習のメニューが「フードマイレージ」の授業です。
子どもたちにも、参加型の授業で、考えるきっかけをあたえるこのプログラムは、有効ですが、
おとなも受講して、実際に「我が家のフードマイレージ」を算出してみたら、おもしろい(こわい?)結果が出るかもしれません。
(ご興味ある方は、福生・ネットまで、お問い合わせください。)