フットケア講習会に参加して

足は、大事な第2の心臓

 介護は、「自立支援のために」の発想で、ケアプランがたてられます。お世話するだけでなく、「その人の状態・状況にあった自立」「その人らしく生きていくには」を考えていくわけですが、その中には、もちろん身体機能の改善という点もあります。
高齢だからといって、寝たきりでお世話をされているのが楽でいいということはありません。回復できる機能があるのなら、リハビリなどで働きかけて、少しづつでも回復していくことを目指すことも、その人らしさを保ちつつ暮らすことにつながるのであれば、大事なことです。

 歩くことが困難になってきた方に、歩く練習をするときに、この「フットケア」も同時に行っていくと効果が高いというお話を聞いてきました。

 爪の切り方ひとつで、巻づめを引き起こしたりすることもあるそうです。逆に、巻づめも爪の繊維に従ってまっすぐ切ることや、正面から見て、きれいなアーチを描くように中心を間違えずに切ることで、治ってしまうこともあるそうです。また、足の爪の周りの垢を上手にとって(やわらかめの歯ブラシを専用に買って使うとよい。先生は、専用の道具を使っていました。)保湿クリームでマッサージするようにケアするとよいそうです。
 お風呂上りに、足の指を1本1本拭いてあげるだけでも、水分を残さず、しかもマッサージになるので効果的だということです。

 お風呂上りの度に、足先のマッサージ(指1本1本拭いてあげる)をし、1か月に1回、垢取りをするだけでも効果があり、足を整えてから、歩行のリハビリをするといいそうです。
 あるくことで、血行も良くなり、全身の状態も改善されるわけですので、好循環。
 
 ゆっくり、足のケアをしながら、一人のひとと向き合う時間を持つことも、その人へよい効果が期待されます。
 爪を切ってあげることは、家族以外へはなかなか難しいようですが、1か月に1回、足のケアをゆっくりして差し上げるそんなボランティアどうかな・・・
 参加者同士で、機会があったらやってみたいねという話になりました。

 まずは、自分の足で練習して・・・
 ハンドクリームもろくにつけないような私なので、自分の足のお世話なんて3日坊主は見えてますが、月に一回でいいそうなので、そこからやってみようと思いました。
 
 足は、第2の心臓だそうです。
 丈夫で、しかも自ら拍動する動脈に対して、血管もへなへなで、拍動がない静脈は、足のところでは、動脈にくっついて動脈の動きに助けられるのと同時に、足の筋肉で、静脈を動かし、血液を心臓へ向けて戻していくのだそうです。
 だからこそ、足の筋肉が元気なことが大事だし、元気に動かすためには、フットケア!というわけです。

 「足」って、すごく大事なことがよくわかりました。