なれない場所(東京プリンスホテル鳳凰の間!!)で心細く、見知った顔(大田生活者ネットワーク 大田区議の奈須さんと、ふじみ野市議の飯沼さん)がいたので、寄って行ったら、そこはメインテーブルだったらしく(知らないってすごい)
連合(日本労働組合総連合会)前会長の笹森 清さんがいらっしゃったのでした・・・なんたって、メインテーブルですので、ワーカーズコープの理事長 永戸祐三さんや、参議院議員の家西 悟さん、ILO(国際労働機関)駐日代表の長谷川真一さんもいらっしゃって、期せずして、豪華なメンバーとお話させていただく機会となりました。(自分にびっくり)
この衆議院選挙、国民・市民ははたして、何を思って投票したのか。私は、「自民党へのお灸」なんてことではなく、自分たちの労働・暮らし・基本的人権そういった根本のところからのしくみの作り直しをしなければ、もうやばいんだという判断だったんだと思います。
今、さまざまな市民活動が活発化しているのを感じます。自分たちがまちを作る、しくみを作る。そうしたところに立って活動する人たちが、これまでの「陳情」という感覚ではなく、政策提案していく土壌が耕されつつあると思います。
だれも、「今度は民主党に任せておればよい」などと思っていないのではないかと思います。これから国政が、いつものような、本題と外れた意味のないつつきあいなんかしてたら、ほんとに間に合いませんから!と思います。国民・市民も動き、政治との連動を効果的に行っていく必要があります。
たとえば、子ども手当のことがいろいろな意味で引き合いに出されますが、たんなるばら撒きではなく、子どもを生む選択をして、生み育て、その子が成人して社会を担い始めるまで少なくとも30年。この30年先のビジョンを示し、今必要なこと、これから必要になってくることを十分に説明・対話しながら、すすめることが大事なのだと。国づくりの一環として、どの世代もどんな家族構成の人も納得する必要があります。
また、食糧自給の問題も、自給率約30%という現状をどこまで回復させるか。
かつて国策として農村から労働力を引きはがし、都市に集中させて、工業へ人をシフトさせてきたことが、あまりにも極端に行われてきたのではないでしょうか。そのなかで、地方が疲弊し、農業は大規模化と化学肥料、農薬に頼る方法に変わっていった面もあります。
これからは、農業にもう一度人をシフトさせていく国策が必要ではないでしょうか。「ああ上野駅」が「ああ青森駅」になってもいいじゃないか
・・・そんな話やら、いろいろお話させていただく機会となりました。
そうだ、そういえば、先日福生で行われた「CO2削減特別委員会」主催の学習会で、日大の糸長教授から、駐車場の空いてるスペースや、町なかの生垣など、あらゆるところに、作物のできる植物を植えたらという提案の紹介があったけど、農地の少ない日本ではそういうことも必要かも・・・!
昨日の舞台上でも、ワーカーズコープが協同労働の運動をつづけてきて30年、やっと実りが見えてきそうだとの喜びの報告・挨拶が続きました。(雇い雇われるのではなく、協同労働という働き方が社会的に認知され、自分たちに必要なしくみを作りだし、職場も生みだしていく。そのための法整備をしていくために、福生の市議会でも国へ向けての意見書提出の陳情が採択されています。国でも超党派で取り組んでいて、ここ1〜2年のうちには、進みそうと期待されています。)
私たち、生活者ネットワークが訴えてきた、生活者の政治・市民が主役のまちづくり・・・そうしたキーワードも約30年で、社会全体で使われるようになってきました。
30年・50年・100年というスパンで国づくりを考えていくことが大事ですね(あたりまえなんだけど・・・)。「日本のこれから」に希望を持ちつつ、さらに運動を進めます。