たまたま、おふたりの発表者両方が、3人の実子にその下の年齢の里子という形の方々でしたので、子育ては慣れたもので、現在は、周囲にもうまく理解を求めながらの暮らしぶりでした。
子どもは、実子であっても、一人目、二人目、三人目と、生まれれば産まれるほど、「一人ひとり違う」ことを実感します。私がいつも訴える「その子らしさを発揮して生きいきと育つ」ということは、本来、なにもしなくても、そうなってしまうものなのだと思います。でも、家庭環境や、学校や、その子を取り巻くさまざまな事情が、「その子らしさ」や「発揮」や「生きいき」そして「育つ」ということすら奪ってしまうこともある。
逆に、愛ある環境が整えば、実の親子でなくても、素晴らしい子どもの育ちを引き出し、感動的な子育て体験を得ることができるのではないでしょうか。
7月に生活者ネットの議員仲間で行った、熊本の慈恵病院でのお話がよみがえります。
訳あって、実の家庭では育てられなくても、なるべく早い段階で、「家庭」という環境で暮らすことをするのが、子どもにとって重要なことだけれど、まだまだ、養子の制度の不十分なところもあり、希望は多いけれども、すべての子どもたちに家庭を用意するに至っていない。そう、院長先生は、おっしゃっていました。
戸籍に入れて自分の子どもとして育てる養子縁組とはまた違いますが、体験談のお二人は、本当に自然に、実子と里子のわけ隔てなく、楽しく明るく、子育てに取り組んでいらっしゃいました。中でも、やっぱり素晴らしいのは、子どもたち。小さな新しい兄弟を迎い入れて、最初に家族になってしまうのは、実子さんたちで、その様子を見て、お父さんも慣れていく感じでした。
いろいろなパターンがあるのだと思います。中には、お子さんがいなくても、養育家庭をしている方もいらっしゃるそうです。
帰り道、会場にいた方に話しかけられ、同じ方向に歩きながらお話させていただきました。きらきらとした目がすてきな方で、「私、養育家庭をやってみたくて、参加したんです!」と。福生は、残念ながらまだ、養育家庭の登録者すらいない状況らしい。これをきっかけに登録してみようとなれば、嬉しいかぎりです。
先日、9月に行われた議会決算委員会の最終日、各会派から、総括質疑がされますが、私、生活者ネットの阿南の質疑に、市長は、オウム返しのように、同じことばを使い、「一人一人の子どもたちに寄り添う、子育て環境の整備が大事であること」を答弁しました。これで、生活者ネットの言う事は、なんでも実現することが約束されたようなものですが、こういった、養育家庭に暮らす子どもたちも含め、すべての子どもたちが幸せになるように、おとなは頑張る責任があると思います。これからも、ひとつひとつ、しっかりと提案していきたいと思います。
携帯電話が壊れ、機種変更。カメラ機能がうまく使いこなせず、写真が撮れないさびしい日々を送っています・・・
下の写真は、壊れる前に撮ったもの。たぶんはなみずきの実。花が咲かないと何の木か忘れちゃいますね。