給食食材の産地と測定結果の公表が始まりました。

食べ物の安全は、給食から

 昨日の本会議では、「給食食材の調達について」の他、6点について一般質問に取り組みました。

 福生では、2学期の給食が始まった8月30日、8・9月に給食食材で使われる予定の産地と、放射線測定対象県での測定結果を合わせて公表がはじまりました!(ランチルームの食材も公表されています)
 今後、1カ月ごとに更新されていく予定です。
 測定結果に関しては、実際に使われるときとは、1カ月近くのタイムラグが生じますが、今回の場合、ほとんど不検出。数字が出ていたものも、その後の測定結果を追いかけ、すべて不検出になっているようです。
 また、相手が野菜なので、予定してたところのものが、天候などの関係でも数が揃わず、産地を代える場合もあります。実際に使われたものは、その都度聞くしかない状況ですが・・・
 その日に測定したものを安心して使うということは、今の段階では難しいですが、まずは「わかる」ということが第1歩なので、よかったと思っています。
 さらに、「成長期の子どもたち、妊産婦、次世代を生みだす若者たちに放射性物質の影響が無いものをまわすことが重要!福生の食の安全は、まずは給食から!!」と訴えました。  それと、放射線の心配から、お弁当と水筒を持たせたいと思っていらっしゃるご家庭もあります。これについても、希望があれば担任の先生に申し入れれば、給食を食べないで、お弁当を持ってくることで、孤立させない配慮も含め、受け止めていただくことも確認しました。もちろん牛乳のストップも。
 
 公明党青海議員からは、給食センター建て替えに絡めて、測定環境を作る可能性を見つける質問がありました。
 
 現在、「ニーズがあるとみれば、どんどん進化する技術」を持って、「ベルトコンベアー式に短時間で放射線測定ができる機械」が開発されたりしています。
 給食センターに搬入するところに付ければ、測りながら搬入なんてこともできるかも?(でもそれで×が出たら、その日の給食が作れなくなっちゃうか・・・)

 また、これも青海議員の質問の答えで出てきた回答ですが、放射性物質は、水たまりや落ち葉などに溜まる傾向があるので、そうしたところをこまめに掃除したりしていきますと。ポイントがだいぶ理解していただけてきたようで、ほんとに嬉しいことです。
 
 そして私からは、焼却灰についても聞きました。清掃工場や水再生センター(下水処理場)で、焼却灰や汚泥が最後に残るわけですが、そこに町の中の放射性物質は集まってくるということだと思います。身近な生活圏から放射性物質を排除し、集められたものを管理していくことができるように、これまでのしくみの中で、機能していることがわかります。私たちの出したごみを燃やしている西多摩衛生組合。そこで出る焼却灰は、日の出の東京たま広域資源循環組合に運ばれ、そこで、8000㏃/㎏以下の物は、通常通り埋め立てとエコセメントの原料として使われます。製造工程で集められたものを再度拡散することにならないようにとの要望をしました。
 
今後のさらなる課題は・・・ 
 食材の測定結果「不検出」は検出限界5〜10㏃/㎏(検体によって多少違いが出るとか・・)の上でのこと。ドイツの基準は、子どもには4㏃/㎏以下だそうですから、十分とは言えません。松本市のように、一度数字が出たところのものは、給食には使わないとはっきり方針にしているところもあります。
 焼却灰に関しても、エコセメントの製品化工程で、値はぐっと下がることも確認できましたが、ではその工程ででる排水の安全性は?値がぐっと下がって、放射性物質は、どこに行っちゃうの?(リンク先は、東京都環境局の焼却施設等の測定結果です。一番下のほうに、たま広域資源循環組合の数字も出ています)と、さらに疑問がわいてくる・・・という状況ではあります。
でも・・・測ってわかろう。そして、よりよき道を探して実行していこう!そうした空気になってきているのを感じた一日になりました。