学校給食 食材の放射線測定について
本日、議会一般質問で、給食食材の放射線測定について取り上げました。
現在、市のHPで公開され、保護者にも給食だよりとともに配布されている表を見ると、
使用予定の食材の産地公表がされていますが、放射線測定結果については、(ヨウ素・セシウム検出せず)という表示の仕方。
継続的な低線量被爆が体へ放射性物質をため込む傾向があるという、2008年のICRP(国際放射線防護委員会)の勧告を引用し、なるべく詳しい数字の必要性を訴えました。
市では、現在、各県等、産地で測定された数字をHP等で追いかけ、確認をしてきたということで、県HP等で公表されている数字を、今後は、そのまま福生の公表にも使っていくという答弁を引き出すことができました。
合わせて、最新情報に更新の精度を高めていくことと、欄外に記載されていた、豚肉・鶏肉・鶏卵についての説明は、現在の状況に合っていないので、削除することなど、いくつかの改善をすることができました!
測定機に関しては、独自に買うことは、なかなか難しいようですが、現在の産地公表に加え、放射能をため込みやすいといわれるものを厳選して、検査の業者に委託して詳しく測ってもらい、公表していくなど、他市の例など参考に、より、状況をつかみやすい方法をさらに追及してほしいことを要望しました。
今回、改めて他市の状況も、いろいろな方のご協力もいただき、調査してみて、本当に各市いろいろなやり方をしていることがわかりました。測定の対象を障がい者施設や、学童保育のおやつにまで広げているところもありました。逆に、まったく対策していないところも・・・
においも色もない放射性物質が食品にどのように取り込まれているかは、測ってみるしかありません。確認して、個人が選べる体制作り、そして、個人で選べない給食などは、提供する側がきちんと測定して公表していくことで、情報共有していくしかありません。
食品の放射能に対する数字の表示方法や、どこまで詳しく測るのかなど、国として、統一的なものがない状況で、問題ではありますが、より安全の側に立ち、わかりやすい表示も含めた、情報開示を進めてほしいと思います。そして、市としても「今、できること」の最善を尽くすということ、状況が変わったらまた、できることを進めていく。そうした姿勢でやってほしいと思います。
学校給食担当職員も含め、毎月の食材の産地を追いかけ、安心できる給食の提供に努力をしています。今回も、市民のみなさんの「こうゆうところが心配」という声を率直に伝えることが、改善のきっかけにもなっています。一足飛びに理想形にはいかないかもしれませんが、声に出すことで、職員にもポイントが伝わるということにもなります。
実は、今回議場へ傍聴として、未就学児をお連れの方がいらっしゃいました。
私が議員になりたての9年前ころ、まだ新しくなる前の庁舎でしたが、子育て期のお母さんたちが傍聴できるように、託児を付ける等できないかと、当時の前市長に言ったことがあります。子連れ傍聴はできないということでのお願いでしたが、託児についてもまったくの門前払いでした・・・。
でも、今回、目の前に、子連れ傍聴の希望者が来たことで、議長判断により、そのまま傍聴席に入ることができました。議長の英断に感謝。(事務局が条例を確認したりと、調整をしてくださいました。本人には、騒いだら退出という注意はあったようですが)期せずして(知人でしたが、私は、いらっしゃることを知りませんでしたし・・・)子連れ傍聴が実現できました。
放射能測定の表示にしても、子連れ傍聴にしても、やはり、市政は、市民が動かすんだなと実感。
市民が取り組みたいということには、受け止めて行こうとする議会であり、行政であることが確認できたみたいで、うれしい一日になりました。
放射能への対策は、保育園・幼稚園にも広がりつつあることも確認しました。しかし、まだまだ不十分な点も多いことも確か。今後も、みなさんからのご意見・ご要望をお待ちしております。ともに、対策を進めていきましょう!