発達障害の本を読んで

2007年12月25日 21時46分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

人間の自立って・・・

 オギャーと生まれてから、自立するまでに、20年もかかる人間。

 その過程が一人一人違うのは、むしろ当たり前。
 全員が、同じように自立への階段を上っていくと考えるほうが無理がある。

 しかも、自立する先である、私たちの社会も、多様であり、受け入れる間口が広かったり、支援策がたくさんあれば、そんなに困難なことも少なくなるのかもしれない。

 特に、発達障害と呼ばれる人たちが、どのように社会の中で自立していくかは一生涯を通しての支援策がどれだけ用意できるか、ということにつきるし、それも含めてのノーマライゼイション(すべての障害を乗り越えて、差別なく、一人一人がその人らしく生きていける社会)なのだと思います。

最近読んだ本が、お勧めです。
「発達障害の子どもたち」 著:杉山登志郎(現あいち小児保健医療総合センター保健センター長・日本小児精神神経学会常務理事・日本発達障害学会理事等)

発達障害に対するケアでは、よく医療分野での認識不足、技術不足が指摘されますが、教育分野・福祉分野でこそ、その認識を高め、医療・福祉・教育が連携して、本人と家族をトータルにケアしていくことが、今求められていることがよくわかります。

やっと、特別支援教育がスタートを切ったところですが、その子のニーズは、その子や親がどうしたいか・・・たとえば、普通学級に通うことだったり・・・という単純なことではなく、その子が成人して自立することを目標にした時に、今、何が必要かを、きちんと説明し、納得した上で、選択を決めることが大事なのではないかと思います。

それには、現場にかかわるすべての人がもっと、研修できることが必要だし、ひとりひとりの対象者をもっと見つめる目が肥えることが必要です。これは、社会全体にとっても、急務なのだとわかる1冊です。
教育関係者、福祉に携わる方、医療現場の方にぜひ読んでいただきたいです。