孫正義氏の話を聞いた

2011年6月16日 06時47分 | カテゴリー: 活動報告・日誌

エネシフジャパン学習会に行ってきました!

 昨日、衆議院議員会館の大会議室で行われた 
〜「再生可能エネルギー法案」成立に向けて〜学習会に行ってきました。講師は、ソフトバンク社長 孫正義さん

 再生可能エネルギー法案は、発電の全量買い取り制を導入する法案で、現在、個人宅でも屋根にソーラーパネルを乗っけて発電し、自家使用して余った分は、電力会社に売ることはできますが、もっと積極的に売りたいとなると、なかなかできないしくみになっているところを解消し、企業や市民団体や個人が発電できるようにすることで、その地域にあった発電方法が可能になる、諸外国ではすでに取り入れられているしくみでもあります。

 孫社長は、「原発についてやめるか続けるかは今日は置いといて」としながらも、経営者の視点でこれからのエネルギーをどう考えていったらいいか示しました。
 事実として、原発こわいと言って火力はどうかというと、原油価格の実績と見通しによってコストがアップしていくので、火力を主にしていくのはできない。しかし、原発だって計画から土地取得と建設までに最低でも20〜30年かかるとして、その後稼働させて40年使うとして、60〜70年のサイクルで、事故の補償費も加えた経費をペイできるかというと疑問。(現在の状況では土地取得がどこか新たにできるかどうかというところから疑問ですよね)しかし、自然エネルギーはというと、技術開発段階ではコストが多少増えたとしても、これからコストダウンの時期に入って行く新技術なのです。
 また、投資家の声は、3.11より前のこととして、すでに世界は・・・世界最大級の銀行は「新規原発への投資にエコノミストはノー」(2009)と言い。MOODY’Sは「新規原発を建設する電力会社の債権価格は25〜30%低落する」(2008)と言っているそうです。
 一方、自然エネルギーへの投資動向は、世界では20兆円。しかし日本では、そのうちの数%にしか過ぎません。
 自然エネルギーへの普及促進策として、
☆全量買い取り制度
☆送電網への接続義務
☆用地規制緩和
などのしくみを整備すれば、民間からの投資を呼び込み、いちいち国の補助金などいらず、ガッ!と進むというわけです。国民の多くが参加することが大事。(民主主義に似ているとも)
 用地規制緩和・・・農地である休耕田や耕作放棄地を農地のくくりのままソーラーパネルを置く(電気を作る「電田」と名付けるそうです)耕作放棄地のたった2割に付けただけでも、東京電力の発電量くらい行く計算になるそうです。(建物建てちゃうより、農地に戻そうと思ったら戻すことも簡単ですし・・・)
 この新たな分野へ、雇用も創出。ホワイトカラー・ブルーカラーに対抗して、自然エネルギーに関わる労働者をグリーンカラーと呼びますが、分散型のエネルギー生産ですので、このグリーンカラーも日本全国に生みだすことができるわけです。
 7月に立ち上がる予定の「自然エネルギー協議会」に賛同する都道府県33・・・残念ながら東京はまだですが、47都道府県の過半数を超えています。
 また「再生可能エネルギー促進法」の早期成立を求める提言に賛同している国会議員は、15日11時30分現在、衆参合計206名。昨日の学習会には、公明党の加藤修一参議院議員もマイクを握り、「経済界の孫社長の今日の講演会は、激励をもらったようで嬉しい」と語りました。ずっと取り組んできたテーマだそうです。
 今国会で、この法案の成立をぜひともはたして、エネルギービジョンを描ける条件整備を進めてもらいたい!!とても勇気の出るような学習会でした。

 孫社長は、東日本大震災について100億寄付宣言をしておられますが、すでに60億は寄付を終えられ、残りの40億は、被災地の復興支援のための財団を設立する準備をしていて、それができたらそこへ40億を入れると、しかも事務局経費等は別にしてともおっしゃっていました。

 冒頭、足尾鉱毒事件の田中正造の言葉の紹介から始まりました。
「真の文明は、山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべし。」
たとえ何を開発しても、完璧なものは難しい。しかし、考え方の根っこに置いて、目指していくべきことだと思います。